video

仕事のやりがいとは?

 

この動画では、仕事をすることの「意義」とそれに付随して考えるべきモチベーション要因をいかに生み出せるかが知識経済のなかで過ごす私たちにとって重要であると述べられています。
これらを裏付ける話として、二つの実験が紹介されています。
<実験1>
まず、レゴでロボットを被験者に作ってもらい以下の2つの状況を作り出します。

状況⑴:「意義のある状況」
はじめに$3.00でロボットを作ってもらい、受けとったらそれを置き、新たに$2.70で同様の作業を依頼。それが終わったら$2.40、$2.10と「もうやる意味がない」と被験者がいうまで続ける。
状況⑵:「徒労の状況」
同様のやり取りをするが、作ったものを受け取りその場でバラして、組み立て直す。

これら二つの状況においては「意義のある状況」の人の方がロボットをより多く作りました。この実験で重要なことは、レゴでロボットを作るというような大きな意義を得るような状況でないにも関わらず、二つの状況下において確かに差が生じたということです。

別のパターンの実験も行われました。
被験者に二つの状況を説明した場合の結果を予想してもらいます。結果、彼らの予想は正しかったのですが、その規模が違いました。確かに差は生じるが、実際の結果ほどの差まで予想できませんでした。

以上からわかることは、人々は「意義」が重要であることを理解しているけれど、その重要性の度合いまで理解していなかったということです。

<実験2>
次は、ランダムな文字の中から同じ文字を探してもらい、ペアをすべて見つけたら提出してもらうという実験です。ここでも3つの状況を作り出します

状況⑴:「認識される状況」
名前を書き提出してもらった用紙を「はい、どうも」と受け取り、一通りのチェックを済ました上で、テーブルに積み重ねる。
状況⑵:「無視される状況」
無記名のまま提出させ、チェックをせずにただ、用紙を回収。
状況⑶:「シュレッダーの状況」
無記名のまま提出させ、受け取るとすぐにシュレッダーにかける。

この結果、一番少ない報酬でも働き続けたのは状況⑴の「認識される状況」でした。
ここで指摘したいのは、⑵と⑶の状況下では、チェックが入らないため被験者は手を抜こうと思えばいくらでも手を抜くことができ、その分作業を続けられた可能性があります。⑶の状況下ではなおさらです。

実験2からわかることは、⑴のように「はい、どうも」のような一言で人のモチベーションはたやすく高めることができ、逆に、⑵や⑶のように人の成果を無視することでモチベーションは簡単に下がってしまうということです。

これまでで、働くことの「意義」そして「認識される状況」がモチベーションに関わることがわかりましたが、良いモチベーションの与え方として、さらに「十分な努力」が必要だとあります。

<実験3>
折り紙を被験者に渡し、折らせます。出来上がったものを評価するのに、実際に作った「製作者」と折らずにただ見ていた「観察者」の2つにグルーピングします。

この結果、製作者達は観察者が支払う5倍の値段を支払うという結果が得られました。さらに、製作者は観察者よりも折り紙を気に入っていただけでなく、他の人も自分と同じ価値観を持っていると考えていることがわかりました。

さらに実験を進め、より複雑な折り紙を同様に作らせたところ、製作者はさらにその折り紙を気に入り、一方で観察者は前回よりも不恰好になった折り紙を見てさらに評価を低くつけました。こういった状況においては、我々は他者が自分と同じ物の見方をしないという前提を見落としてしまう傾向にあるのです。

最後に、産業革命時に必要とされた「効率性」が現代の知識経済の中で「意義」よりも重要かどうか問いかけています。効率性は時として、仕事の「意義」や「モチベーション」を後回しにします。ここでは知識経済の中に生きる私たちにとって、効率性よりも「意義」が重要だと述べられています。モチベーションと給与を同じと考えず、努力、意義、知識、思い入れ、アイデンティティなど様々な構成要素を付随させ、いかに自分自身のモチベーションや意義を生み出すのか、どうやってそれを職場の従業員にもたらすかを考えたときに、初めて生産的で幸せになれるのです。