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職場にいるミレニアル・学歴での成功は期待通りの結果を生む時代は終わってしまったんだ。

職場にいるミレニアル・学歴での成功は期待通りの結果を生む時代は終わってしまったんだ

 

皆さん、こんにちは。働き方の達人へようこそ!仕事があなたのアイディンデティの一つであり、皆が仕事を楽しく、情熱にあふれ、充実したものになるべきだと思っています。

しかし、実際にあなたと周りの人がいい職場にすべきだと気づいていても、行動に移行することとは、まだ違います。だからこそ、このポッドキャストとモティファイがお届けしたいのは、これを聞いてくださる全員が実生活に本当に役に立つアイディアやあなたのチームワークをよりよくするヒントです。よろしくお願いします。

 

こんにちは、皆さん!今日の働き方の達人のゲストを紹介させてください。最近では、人事の視点から日本の企業システムの改革について多くの議論があります。その中でも将来の労働力を育成することは依然として大きな課題です。将来の経営の主役となる若い世代の日本人は過去と比べて大きく異なる、現在の雇用数、雇用形態、働き方、職場環境の変化に直面しています。若者がそのような変化に対応するために様々な努力がなされてきましたが、依然として非正規雇用、過労、自殺、パワーハラスメントなどの問題はまだ解決されておりません。若い従業員が仕事について苦労している間、経営陣は混乱しています。この問題の根本的な原因をもっと知るために、今日は東京のドイツ日本研究所のヴィンセント・レシュさんをお招きしました。ハンブルグ大学や早稲田大学で日本について様々な研究を行った後、今、彼は日本の学歴社会の特徴であった高校から労働市場への円滑な移行について研究を行っています。

 

ドリー:ヴィンさん。お忙しい中、時間を頂いてありがとうございます。

ヴィンセントさんは出身はどこですか?

 

ヴィンセント:北ドイツのハンブルクという、海の街、港町に生まれ、ずっとそこに住んでいました。

 

ドリー:なぜ日本に来ましたか?

 

ヴィンセント:初めて、高校を卒業した後に旅をして、日本に本当に興味を持って、日本語の勉強をし始めて、大学に入って、ずっと今まで、日本学の勉強を続けています。

 

ドリー:素晴らしい。僕もその気持ちがよくわかります。日本に恋に落ちて、結局、10年経ちました。今、ヴィンセントさんは日本で何をやっていらっしゃいますか?

 

ヴィンセント:私は今、ハンブルグ大学博士課程の学生で、今、ドイツ日本研究所で奨学金をもらって、ずっと、博士論文の研究を続けております。

 

ドリー:その研究、博士論文は何についてですか?

 

ヴィンセント:僕は特に、高校の卒業生はどうやって就職するのか?学校から移行して、就職先を見つけるのか?進学先を見つけるのか?という事について研究しています。

 

ドリー:なるほど。面白い。今、日本の人口の中で、高卒で仕事をしている人達はだいたい何パーセントぐらいですか?労働者のうちの50パーセントくらいですか?

 

ヴィンセント:高卒は結構、少ないと思います。特に1980年から、高卒の労働市場は状況が悪化して、今、高卒で仕事を見つける事は結構、難しいと思います。

ドリー:なるほど。じゃあ、質問に入りますが、高卒だけでなく、日本のミレニアルとか日本の若者の状況を研究で何が特別にわかりましたか?

 

ヴィンセント: ミレニアルといえば1980年~2000年の間に生まれた人で、欧米ではジェネレーションラインと呼ばれているんですね。氷河期世代とも言われているんです。

仕事を見つけるチャンスが低くて、結構、大変な生活をしているんです。

職場にいるミレニアル・学歴での成功は期待通りの結果を生む時代は終わってしまったんだ

ドリー:なぜその世代になったんですか?

 

ヴィンセント:前の状況と比べたら、バブルの崩壊のあと、労働市場の状況が悪化して、仕事を見つけることが大変になったんです。それと同時に大学への進学率はすごく高くなりました。

 

ドリー:日本が製造業が大きくて僕が社長さんに人が足りないとよく話を聞きますが、高卒だと、すぐに工場で働けるのに、それでもまだ大変ですか?

 

ヴィンセント:そうですね。工場であればすぐ、高卒でもすぐに仕事が見つかるんですね。例えば、名古屋とか工場がたくさんあるところであれば。だけど、大きな町、東京だと、サービスセクターの仕事しかないです。企業も今の時代、貯金したいので、非正規社員(契約社員やパート・アルバイト・日雇いなど)しか雇わないんです。

 

ドリー:そういう仕事しか見つかりませんか?

 

ヴィンセント:そうですね。今、失業率は低いですが、仕事の質についてあまり説明がないんですよね。どのタイプの仕事があるのか?非正規社員の仕事なのか?正社員の仕事なのか?

それはまた、別の話ですよね。仕事はあるんですが、その仕事のクオリティはあまり良くないと思います。

 

ドリー:なるほど。給料も低いし、成長の可能性も少ないしという事ですね。

じゃあ、これからの課題やチャレンジはどこからきていますか?バブルが終わって、なぜ、専門学校に行かなかったのか?なぜ高卒のままだったのか?教育を続けなかったのですか?

 

ヴィンセント:やはり、バブル崩壊が一番の理由だと思いますが、そのあとは、皆、大学を狙って、良い大学に行きたかったんです。良い大学を出て、良い会社を見つけるという想像があったんですが、もう、その時代ではないんです。親の時代と今の時代は全然違います。

 

ドリー:何が一番違うんですか?

 

ヴィンセント:やはりチャンスです。いい仕事を見つける機会は中々ないです。学歴での成功は期待通りの結果を生む時代は終わってしまったんです。

 

ドリー:有名な大学を卒業しても、そこまで良い給料の仕事が見つかるわけでもないし、面白い会社が見つかるわけでもないし、成長の可能性のある仕事とかが見つかるわけでもない。それが日本の今、大手といわれる会社、例えば、東芝さんとかシャープさんとかイノベーションとか次の道に関して困っている所と繋がりますか?

ヴィンセント:それもありますが、やっぱり企業も変化しました。昔は、ずーっと同じ会社で働いていて、定年まで働いて企業がお世話をしていたんですが、今はCompetition(競争)が多くて、会社がそこまで面倒を見ないので若者たちはすぐ、諦めてしまうと思います

良い会社に入っても安全な将来があるかどうか確かめる事は出来ませんよね。

 

ドリー:会社が面倒を見ていないというのは、個人個人か自分の事を自分で面倒を見ないといけなという話になるんですよね。

 

ヴィンセント:やはり、そういう時代になってしまったんです。アメリカのハイアートップハイアーという事になったんだと思います。

 

ドリー:そういう時代になっても、そこまで日本の育成ってフォローアップ出来ていないんじゃないですか?普通の、日本の高校もそうだし、大学もそうだし、個人のスキルを高めようという話よりも、割とgeneralist(万能な人分野を限定しない広範囲な知識・技術・経験を持つ人)で人を育てるという印象が多いのですが。

 

ヴィンセント:僕はそう思いません。問題意識は中々ないと思います。どこが問題かを見つけないといけないです。教育も昔のまま、続いているんです。それは一番大きな問題だと思います。職業訓練も昔のバブルの前、戦後の時代とかだと、普通だったんです。高校卒業して、大学を卒業して、会社に入って、その会社の社員になって、その会社の先輩たちから学びました。でも、今はスキルがある、グローバル人材が欲しいんです。その定義は曖昧ですが、グローバル人材とは何かというと、英語が話せる、自分で問題を解決する、イノベーションを生み出す人という事ですが、どうやって、その人材を生み出すかという方法は今までありません。

 

ドリー:そう、うちのお客様とか、関わりのある、別の会社もそういう話が多いです。Google人材を探していますとか。その定義はやはり曖昧で、会社の中でもよくわかっていないから、クリエイティブっぽく、社交的な人を会社が探しています。でも別に社交的だから、いっぱい喋れる。英語喋れるから、 グローバルができるって言う事でもないので、その会社も会社の人事がスキル不足なところもあるんじゃないかなと思います。

 

ヴィンセント:ご存知だと思いますが、経済産業所は社会人基礎力という言葉を作って、2007年ぐらいに調査があって、その調査の中に、今の若者は就職先を見つけるため何のスキルは必要か?その若者は何を思ってるか?そして、その反対側の企業側は新しい卒業生の何のスキルが必要か?何のスキルが欲しいか?と比較した調査があって。

 

ドリー:面白い調査ですね。どんな結果でしたか?

 

ヴィンセント:すごく、誤解していました。企業と若者は。若者はITと英語をすごく大事だと思っていますが、企業は、チームワーク、コミュニケーション能力、自分で問題を見つけて問題を解決する能力を欲しがっていたんです。その誤解の基づいたミスマッチが多いと思います

 

ドリー:なるほど。それは面白いですね。仰っている通りで、問題解決意識とか、日本の教育の話に戻りますが、覚える事が多いじゃないですか。そこまで問題を意識して解決するというよりも。よくわかります。じゃあ、今、日本はこういう問題があります。だけど、私たち外国人ということもあって、グローバルの比較もできると思うんですが、日本人もドイツをすごい尊敬するところがあると思いますが、今、ドイツで同じ問題を行ってますか?

 

ヴィンセント:少子高齢化がもうドイツでは結構続いていますが、日本の1980年から1990年くらいの状況なんですけど、今から、これからです。ドイツは。でも、ドイツではやっぱり職業訓練制度の方が強いです。専門学校とか、(○○○○)。それは結構強くて、高校卒業して、訓練の為、会社に入って、その会社の仕事を学びながらお金をもらいます。本当に、学びながらインターンシップみたいな制度です。それを3年間続けて、訓練が終わったら、その会社の正社員になるか、別の会社に行くか、自分の会社を作ってもいいです。

 

ドリー:プロになるからね。個人のスキルが強くなるから、そこからどこに行っても仕事がります。今の日本と比較すると、僕が感じたのは、日本が個人のスキル、22歳とか大学生とかで仕事を探すときに自信がないですよね。自分がスキルを持っていないから。だけど、ドイツだとその年齢だともうすでにできるから、自分のキャリアを選ぶ自信がありますよね。何歳くらいでそのキャリアを選びますか?

 

ヴィンセント:日本と同じ16歳から18歳の間くらいに決めて、日本との大きな違いは、ドイツは就職を試してみる、機会、チャンスがいっぱいあります。高校でもインターンシップをしたり、例えば、父親の会社に訪問して、別の会社で3週間くらいインターンシップしたり、とそのような仕事関係の教育はドイツの方がいいと思います。

 

ドリー:なるほど。面白い。僕はブラジル人なんですけど、ブラジルでも、夜に大学に通って、昼間仕事をするのが当たり前になってきていて、なぜかというと、20歳くらいの人で考えると、もう大人だから、色々と試す機会ですと。だから、僕も大学を夜の18:00~22:00まで通って、朝8:00~12:00に一つの職場で仕事をして、週に2、3回、14:00~17:00まで、別の所で(全然関係ない)仕事をして、それで、自分のキャリアを何が1番好きで、何が得意なのかを確かめていたのですが、日本人は割と仕事と関係なく、キャリアと関係なく、もしかしたらね。アルバイトだけしたり、コンビニの店員をしたり、サービス業でそれで儲かっているから、続けるんですけど、ちゃんと仕事を決めないといけないときに、そこまでスキルが身についていないという問題がよくあります。

 

ヴィンセント:高校生は結構、忙しくて、どこの学校でもというわけではないですが、アルバイトを禁止されてるんです。だから、高校の時はバイトする生徒は結構少なくて、大学入ると結構いい大学だったら、すごく苦労して入るため、大学に入ってからちょっと楽な生活したいから、部活したり遊んだり、旅したりとかそういう生活してるから、大学時代でもあんまり就職関係の体験はなんいだと思います。もちろん、お金が必要であればバイトするんだけど、学生のバイトと本物のお仕事とは日本では全然違うと思います。

職場にいるミレニアル・学歴での成功は期待通りの結果を生む時代は終わってしまったんだ。

 

ドリー:仰る通りです。何が一番違いますか?

ヴィンセント:ドイツではバイトという仕事をしても責任があります。どこの店で働いても、本当に正社員と同じ仕事やってるんですけど、時間は違いますけど、やっぱり同じくらい責任を持っていて、結構なんとかバリバリ働いてるんだけど、日本のバイトは本当にバイトだけです。980円とか1200円ぐらいで、会社に入ると昔そうだったんですが、訓練させてもらったり、部署に行ったり、人事部に行ったり、他のカンパニーの中のどこの事務所もいいし、あちこち行って、その会社の全体的分かってもらうみたいな感じです。

 

ドリー:でも全体をわかる前に、一つ一つの所もわかってないから、結局、自分のスキルも見つからないという話に戻りますね。

さっきも、モティファイのチームの中で議論していましたが、日本の契約社員、そもそも会社が、社員の面倒を見ていないから、契約社員に手が届いていない。会社に来て、仕事してバイバイって感じです。だけど、ブラジルで見た時、契約社員も社員と同じレベルで、一緒に育成したり、同じように先輩から声をかけてもらったりと、たまたま、今の契約が契約社員で正社員ではないですが、でも責任は一緒なので、この人が育つと会社も成長に繋がりますが、日本はそこまでやらないんですね。契約社員に対して。ドイツはどうですか?

 

ヴィンセント:そのタイプの契約、契約という事は日本では曖昧です。例えば、私の友達は、会社に入ってから契約書にサインして入ったんですが、そのコピーをもらわなかった。それが結構、普通です。どんな契約で、何が書いてあるか、あまり気にしていなくて、サインしてしまう。会社のものになってから会社が世話をするんですが、ドイツでは、学生のバイトでも契約書の最初のページから最後のページまで読んで、気になる事があればそのことについて直接話すとか、あまり自分の希望でない状況であればサインはしません。

 

ドリー:なるほど。僕も最初の仕事で契約書をあまり見なかった。あまり覚えていないくらい。で、サインをして、一つ後悔したことがあって、その会社は副業を禁止していた会社でした。なので、その会社に勤めながら、自分の会社を作る事が禁止されていました。別の会社を見るのも割とダメで、IP、僕が考えるものは全てその会社のもの。だから、クリエイティブなアイディアがあっても、自分で実現ができないという事を契約に書いていて、僕はこんな契約にサインしたんだ、若かった事を言い訳にして、会社の信頼が高すぎで、私の事を全て面倒見てくださいと思っていましたが、実は会社は私の事を見てくれているというよりも、自分の会社を守っているだけでした。

 

ドリー:じゃあ、例えば、政府とか、教育の所、会社とか、今、皆それを解決するためにどんな戦略を立てたりしていますか?どんな行動を行ったりしてますか?

 

ヴィンセント:政府も労働市場の関係の厚生労働省とか、教育の関係の文部科学省科学省とか別の名前が付いていますが、ほぼ同じものをやってるんです。グローバル人材、コミュニティと繋がり、そして、生涯学習、ずっとを学んでることを政府は何とか協調していますが、そして、文部科学省は自立、協働、コラボレーション、インディペンデンス、 そしてと創造、クリエイティビティを強調するんだけど、ほぼ、同じことですよね。自分から問題を解決して、他の人と一緒に働いてコラボレーションして新しいものを作ることですよね。でも、それは結構、人気言葉で、グローバル人材とか。その定義も曖昧で、どうやって現場で使うかあまりわからないです。だから、昔のまま、今に続いているだけかなと思ってます 。

 

ドリー:ヴィンセントさんが考えているのは、今、政府の文部科学省や経済産業省が考えているのは、会社に伝えている事が割と複雑すぎて、会社も、文部科学省が何か言っているんだけど、よくわからないから、何も行動していないというイメージですか?

 

ヴィンセント:やっぱり、卒業生が会社に入った時にはそれはもう遅いです。もう少し早く始めないといけないです。だから、職業と仕事とは何のことか?中学、高校で説明して、ミスマッチが起こらないように、ちゃんと自分の道を選んで、その道を進むために専門学校、大学、自分の分野を選んで馬の合う会社に入ったら何とかなります。でも名前だけで決めると、すぐに諦めてしまいます。厚生労働省の調査なんですが、3月に大学を卒業して、すぐに会社に入る人は3年間続きません。辞める人は31.9%です。ほぼ、3分の1の人が3年以内に辞めてしまします。

 

ドリー:それは、会社を名前だけで選んで、でも、自分が何をやりたいのかわからないから、会社が期待値調整をうまく出来ていなくて、その人は活躍できなくて、自分がダメだとか、マネージャーが嫌だとか、社会が嫌だとなって仕事を辞めてしまうんですね。

 

ヴィンセント:チームワークやコミュニケーション能力が少し足りなくて、自分の学んだスキルがあんまり使えないから、すぐ諦めちゃう。すぐに嫌だという感じが出てくるんです。その上に反対側なんですけど企業は人のスキルをあんまり利用しない。会社に入って、あちこち働かせるんだけど、本当に自分のスキル、ずーっと10年間学んだことが、例えば言葉、英語とか他の外国語とか勉強して、会社に入って、その会社がドイツに関係のある会社で、僕がドイツ語ペラペラだから、ドイツとの関係の仕事やるのは当たり前でしょ?なのに会社はその人を人事部に入れるとか。

 

ドリー:僕の友達もいるんですが、その友達が日本人なんだけど、26歳で彼女はアメリカに住んでいて、心理学専門でまさに組織開発の専門ですよ。人事の仕事がしたい。だからずっと、そういう、専門の勉強してて、日本を良くする会社、楽しい会社を作りたいとか、面白い会社を作りたい。で、その会社に入ったら、あなたがアメリカに住んでいたから翻訳の仕事させますと。彼女はすごい不満を持っていて、物足りない。私の心理学、今まで5年間勉強した意味はどこに行った?と。

 

ヴィンセント:そういう体験に遭遇したら、辞めるしかないんじゃないんでしょうか?私の日本の友達も会社に入って3年以内に会社を辞めた。でも、その人は外国での体験があったから、1年間ぐらい留学して、色んなスキルを学んで、日本の会社に入ってから不満が出てきました。

 

ドリー:よく、大手での話も多いのですが、自分の人材を海外 へMBA させたりとか、海外にちょっと勉強しに行かせたりすると、誰も戻りたくない。日本の支社に。それもまた別の大きい問題があって、その海外の仕事のスタイルとか、生活のスタイルの方が楽しく見える。海外の方が、自分のスキルに対して合っている、仕事に対して感じていたりしていて。日本に今いる、会社にいる人達どうすればいいですか?辞めるしかないと言うた時に皆辞めめて、次の会社でも同じこと行うんじゃないんですか?

 

ヴィンセント:やはり、上からと下からシステムを全体的に変化していかないといけないと思います。日本人はそんなことあまり好きではないです。

 

ドリー:ボトムアップに結構、反対するところが多いですね。

 

ヴィンセント:そうです。でも、上から行うだけでは足りません。今から行えば、次の世代、今だと高校とか中学校に入ってる子には影響ありますが、問題は今だから、今の状況も変更しないといけません。労働人口は減ってるんだから、働いてる人は足りないといつも言われていますが、例えば、外国人の代わりも、定年した人をなんとかまた働かせるし、女性も正社員にしたいんだけど、正社員なのに一般職となんか違うところがあるんですよね。それはフェアではありませんよね。男女で比べたら。その上に、少子化対策の為、子供も必要だから、働きながら子供を生むのは無理だと思います 。年配の方や女性を無理やり働かせるのは良くないと思います。

 

ドリー:モティファイもそういう問題に対して意識が高くて、僕がたまたま、子供がいて、僕の奥さんも同じ問題です。仕事がしたいけれど、子供がいます。じゃあ、人事させるとか、彼女はデザイナーなんだけど、なぜ経理とか、秘書とか、時間が定時で帰れるからという話なんですよね。デザイナーとしてでも同じ事できるでしょ?よくある日本の会社の硬い所があって、「子供がいるから、そこまで頑張れないよね」とか、その因果関係はよくわかりません。

 

ヴィンセント:「固い」はキーワードですよね。柔軟性(flexibility)が必要です。本当に能力がある人がいたら、育児休業などで1年間くらい休むと、そのあと、パートとして入って、パートから正社員になれる可能性があります。ヨーロッパでは全然普通です。

 

ドリー:じゃあ、その、理想の会社を作るために、ヴィンセントさんはボトムアップについて、女性に関してや年配の方に対しての制度や他に何ができると思いますか?

 

ヴィンセント:やはり、ワークライフバランスが必要なんです。あと、ミーティングが必要ないです。解決できない問題について、ミーティングする事は必要ないです。関係のある人はミーティングしてもいいと思いますが、全員はミーティングしなくていいと思います。後で、レポートしてもいいし、メールを書いてもいいし、誰も、何でもわかるミーティングは辞めたほうがいいです。特に学校で先生たちはそういう事が多いです。1日に2,3時間くらいミーティングをやったりします。会社でも、そのようなミーティングがあります。一人一人が自分の意見を発言していて、何も解決できなくて何も決められないから、皆、そこに座ってただ時間を潰しています。だから、そのタイプのミーティングは辞めて、チームワーク、チームを働かせる事が必要です。リーダーシップだけとか、いろんな人が集まってとか、それはチームではありません。一緒に働ける人を見つけて、試してみて、どのタイプのチームが良く働くかを見つけて、そのチームは自分たちで働かないといけません。

 

ドリー:同じ話で、前に、インディードの4番目の社員と話す機会があって、エンジニアで、リクルートがインディードを買収したときに、インディードの社員がリクルートに何人も訪問していて、そこで仲良くなったんですが、彼が言っていたのは、なぜ、インディードの文化と日本の会社の文化があまり合わない所があったのか?

向こうはチームは6人以上のチームを作ってはいけないんです。出来れば5人。最高、6人。

それ以上、席の形まで、6角形(Beehive)にして、そこで1つのカードを一人しか入れない。理由は楽しく仕事をする為に、自分の存在感を感じる事が大事です。チームワークを感じる事も大事です。だから、30人のチーム、40人のチーム、100人のチームになると、自分が蟻になる。会議で、会議に出席すると30人の会議室に入って、全然関係のない話を聞く、それも無駄な時間を感じたりとか、だから、わざと、ルールとして、小さいチームを作るんですね。ヴィンセントさんが話してくれた事と同じです。

 

ヴィンセント:スキルの事も、そのスキルを持っていれば絶対、そのスキルを利用する、そうしないといけないと思います。そして、スキルがまだ、足りないのであれば、レベルアップする機会が必要だと思います。そのチャンスは絶対に必要です。スキルをレベルアップできる機会があれば、労働者も大変嬉しいと思います。だから、企業は自分のワークホース(に投資しないといけないと思います。○○○○みたいに、そうすると、何とかなります。

 

ドリー:別の質問に移ります。うちのお客様の中にもそういうトレーニング、研修にバジェット(予算)を取って、うちの社員に投資しますと、社員に、こんなに大きいバジェットがあるから、やりたい研修を何でも受けさせます。海外研修とか、飛行機チケットまでのバジェットはありませんが、日本でできる研修であれば、手を挙げる人を行かせるんです。それを実際に20人のチームに提案すると2人しか手を挙げませんでした。残りの18人は何も行動しませんでした。結局、バジェットの締め切りの時期になって、そこのマネージャーが「誰もエントリーしていないの?こんなに良い制度、良い機会を与えているのに」と。それでバジェットを使わないまま、投資は終ったというケースがあって、なぜ、日本の大手の事例ですが、そういうチャンスがあっても、なぜ、皆手を挙げないのでしょうか?

 

ヴィンセント:時間の問題です。時間がないから、お金はありますが、時間がないです。朝8:00から夜の22:00まで働いているので、訓練の為の時間がないのではないでしょうか?

食べないといけないし、寝ないといけないし、家族と過ごしたいとか、もし、1週間の中で、1日オフにして、給料をもらいながら訓練させてくれる制度であれば、時間があれば皆やりますが、仕事をしながら、訓練するという事は無理です。時間が足りません。それが一番大きな問題です。

 

ドリー:納得しました。その会社も社員が自分でその時間を作らないといけませんでした。だけど、自分のマネージャーに言いづらいんです。1週間休ませてください。何故かと聞くと、研修に行かせてくださいと。そこで許可がおりません。

 

ヴィンセント:休みじゃないですよね。仕事なのに。

 

ドリー:マネージャーだけでなく、社員が自分の首を絞めている気がします。

 

ヴィンセント:やはり、怖いからですよね。(マネージャーが)やりたくないし、会社に迷惑をかけるから。他の人に迷惑をかけるとか、「恥」を感じるんです。日本は「恥」の文化です。だから、他の人に迷惑をかけたくなくて、自分は努力して、我慢して、頑張っているという事を他の人に見せたいんです。だから、皆、22:00まで事務所に残って、バリバリ働いていますが、結果は、あまりなさそうです。ドイツと日本の労働時間を比べたら、日本人はドイツより2か月多く働いています。ドイツ人は6ヵ月働いている所を、日本人は、同じアウトプットで、同じ給料で8ヶ月働いているんです。

 

ドリー:そのデータは知りませんでした。その理由はドイツ人は効率的に働いているという事ですか?

 

ヴィンセント:それもそうですし、やはり、ワークライフバランスを大事にしているし、トップ(責任者)はそのことを分かっているんです。例えば、スウェーデンでは普通は8時間くらい働いていますが、それは、今の時代には合わないので、6時間にしたんです。だけど、プラグアクティビティはアップしました。なぜ、それを日本ではできないのでしょうか?同じ人間なのに。

 

ドリー:僕も経営者として、人の成長や、生産性について勉強していますが、最近、一番良いと感じた所は、寝る事が生産性アップに効果があって、自分もワーカーホリックな所があったんですが、それを諦めて、「今日、仕事を早めに帰ります。」テレビするわけでもなく、ゲームする時間でもなく、寝る時間に充てたら、普通に考えると逆効果なんですが、実は起きた時に身体がすごく元気になって、頭もフレッシュで、早く判断できるし、正しい判断がもっと出来ている気がします。だけど、日本人は全体的にそこまで睡眠時間が少ないです。自慢で、4時間しか寝ないとか5時間しか寝ないとか、というところが自分の首を自分で絞めているという気がします。

 

ヴィンセント:自分でストレスを作っている部分もあると思います。今は、皆、LINEを持っているので、仕事のLINEグループがあって、家にいるのに、仕事のメッセージが入ってきて、「PDFを送ってください。」とか、「あの、発表はどこでしたか?」とか。だから、リラックスできない。昔は電話やFAXしかなかった。だから、会社から家に帰ったら、電話しかありませんでしたが、今はメールとインターネットがあるから、家にいても、いつも誰とでも繋がっているから、それがすごくストレスになります。仕事とライフ(プライベート)は別々にしないといけないですね。一緒にしてしまうと、落ち着かないし、どこにも居場所がないです。

 

ドリー:特に、私たち、高卒やミレニアルの話に携わっていて、今の若者は自分のキャリアの成長の為に、どんなステップを進めればいいと思いますか?

 

ヴィンセント:ヨーロッパのミレニアルと日本のミレニアルを比べると、結構違います。欧米のミレニアルは自己発展、自由、自分の道を進む、友人を大切にするとかパートナーを大切にするとか、ワークライフよりも大切にする気持ちがあるから、自分の生き方に仕事を合わせます。日本人は特に若者は安全、安心な仕事を欲しがります。リスク回避は一番大きな事です。お父さん、お母さんのような安心なものが欲しくて、今の時代はそうでないので、すごく不安で落ち着かないです。フレキシビリティ(柔軟性)がないといけないです。もう、安心、安全な仕事はどこかには存在しますが、今から、自分のスキルを上げて、自分の生活に合う仕事を見つけないといけないです。だから何回か、転職しないといけないかもしれないです。ずっと同じ会社で働いているのは、見つかればいいですが、そのチャンスがなければ、自分の道を勇気を持って決めないといけません。

職場にいるミレニアル・学歴での成功は期待通りの結果を生む時代は終わってしまったんだ

■自身のキャリアにおける最優先事項は何ですか?
過半数の日本のミレニアル世代が、キャリアの最優先事項を「高い収入を得る」事と回答しています。一方、「自分の会社を持つ(5%)」「組織のトップに立つ(3%)」「部下を管理する(3%)」といった“リーダー的役割”につく事をキャリアの最優先事項に挙げた日本のミレニアル世代は、11%に過ぎません。“自身がリーダー的役割を担うことが、キャリアの最優先事項ではない”というミレニアル世代の傾向が明らかになりました。

日本のミレニアル世代、「キャリアの最優先事項は“高い収入を得る”が過半数」・マンパワーグループ、「ミレニアル世代のキャリア」調査結果発表

 

ドリー:結局、勇気ですね。そのジャンプするというのは、今、安定していると思っているんですが、内心、そこまで安定しているわけではないという事もわかっている。こんな人生つまらない。もう、将来が見えているし、成長もここまでしかできない。特に、日本の会社によくあるパターンで、3年目、4年目で、昇進する人がすでに決まってしまったら、昇進できないほとんどの人たちが、35歳くらいでマネージャーになれないと、大体わかるので、そこで人生が1度終わってしまう。その人達は勇気を持ってやりたい事を決めてっていう事もすごく、大きな問題で、日本人は決めることがすごく苦手な所があって、上司が決めるのを待つ。上司もその上司が決めるのを待つ。という文化があって、決められないから、やりたい事も決められないので、ずっとモヤモヤずっとダラダラ決まらない。決めれば次のステップが見えてくるんですが、勇気を持って決めたことを実現させますと言えばいいのに、決めないし、自分の責任を取らない。会社に文句を言います。悪循環が続きます。

 

ヴィンセント:一つの方法としては、正社員だったら、その仕事を辞めたくない場合、パートタイムに変更して、パートタイムの仕事と同時に自分のやりたい事をやって、自分の会社をやってとか、他の仕事をやって、そうすれば自分の道を選べるんですね。

フリーターもそういう意味の言葉で、昔はいい意味の言葉だったのですが、例えば、ミュージシャンになりたいから、バイトしながら、自分のスキルを上げて、ミュージシャンを目指すという道がありましたが、今は、正社員になれない人はフリーターになるという状況です。フリーターを続ければ続けるほど、正社員になりにくくなります。

 

ドリー:ぶっちゃけて言うと、別に正社員にならなくてもいいんですよね。例えば、フリーランスのライターであれば、正社員でなくても書くのが好きであれば、それをお自分で立ち上げれば、自分の好きな道を進めて、ちゃんと稼げるし、ちゃんとスキルも持てます。

 

ヴィンセント:スキルさえあれば、ちゃんとその道に進んだ方がいいです。やはり、親の生活を手に入れたいんです。それは無理です。今の時代。結婚して、妻は家で待っていて、子供が2人、3人という状況はもうないです。

 

ドリー:親の生活と同じレベルを目指すと失敗するという事ですね。むしろ、後悔する。彼らが生きてきた時代と今は全然違います。

 

ヴィンセント:全然違います。スピードが全然違って、チャーリー・チャップリンの「モダン・タイムス」という映画があって、どこかの工場で働いていて、社長はスピードを上げて、その歯車に引き込まれていくという話です。今の若い世代は、スピードが大きすぎるから、一人で家族の世話はできないんです。やはり、女性も働かないといけないです。DINKs(Double Income No Kids(2収入、子供なし))というのが今からのモデルになってしまうんです。少子高齢化に非常に悪いんですが、労働市場のシステムが変化しないと、そうなってしまいます。ちゃんと生活をするために、Double Income(共働き)は今必要なんです。

職場にいるミレニアル・学歴での成功は期待通りの結果を生む時代は終わってしまったんだ

 

ドリー:さっき言っていましたが、日本の生産性が低いから、結局、給料も低くなるんですね。特に、時給で考えると。Double Income(共働き)がないとちゃんと生活ができない。

 

ヴィンセント:大きな町でですね。

 

ドリー:そう、結局、東京に来ないといけない。

 

ヴィンセント:そうですね。

 

ドリー:なるほど。面白い。ヴィンセントさん、時間をありがとうございます。

 

ヴィンセント:色々と聞いて頂いてありがとうございました。

 

ドリー:色々と教えて頂いてありがとうございます。最後に絞め言葉として一言ください。

 

ヴィンセント:今の時代は、もう大人だから教える事はもうできませんが、特に若者、今、高校や大学に入っている子供たちは、早く、いろんな体験をして、早く自分の道を見つけたら、その先、進むのが楽になります。生活は終わりなき学びの道だから、最初からちゃんと学んだら、すぐ、好きな事を決めたら、生活はなんとかなります。

 

ドリー:素晴らしい。ありがとうございます。

 

働き方の達人のポッドキャストチーム。

ホスト:ドリー・グスタボ

ゲスト:ヴィンセント・レシュ

プロデューサー:Van Nguyen

 

ヴィンセント・レシュはハンブルク大学アジア・アフリカ研究科日本学専攻博士課程・同専攻非常勤講師である。 2016年、日本の労働市場についての国際交流プロジェクト(ハンブルク大学・早稲田大学共催)参加、同年10月から早稲田大学大学院アジア太平洋研究科・客員研究員として東京に滞在している。 2017年4月からはドイツ日本研究所で奨学生として高等学校の進路指導と労働市場への移行について研究している。現在、上智大学比較文化研究所で客員研究員として研究を続けている。

https://www.dijtokyo.org/ja/people/vincent-lesch/

 

「働きかたの達人」エピソード5 ・ 職場にいるミレニアル