「働き方改革」という政府の方針だけでは変わらない。私たちの意識改革。

人は幸せになるために生まれてきたはず。これからは幸せの中身について考えるとき。

2016年9月、安倍内閣は一億総活躍社会のために、内閣総理大臣決裁で「働き方改革実現会議」を設置。そこでめざしていることが実現できれば、残業がなくなり、同一勤務・同一賃金が実現し、ライフワークバランスが向上することになっています。しかし、だからといって自動的に幸せや、やりがいのある人生が手に入るかというと、そうではありません。未来の幸福を本当の意味で手に入れるためには、私たち自身が働き方について考え直す必要があると思います。このシリーズでは、今の私たちが置かれている環境、価値観というものをとらえなおし、幸福になるためにはどういう取り組み方をすればいいかについて、働き方を中心に据えて考えていきます。

 

あなたは、何のために働いている?

何のために働くか、という問いに対して多くの人が答えるのは「お金のため」。当然ながらまずは経済活動をするためにはお金が必要です。でも、「お金のため」だけで終わっていませんか。そこに情熱を注げるのならいいのですが、いやいやお金のためだけに働いているのでは、幸せはやってこないのではないでしょうか。それに、あなたの仕事は、将来も安定しているでしょうか。最近、発表されたショッキングな報告があります。世の中の多くの仕事がAIにとって変えることができる。つまり、多くの仕事がコンピュータに取られてしまうというのです。たとえば、税理士や会計会社などは、計算をコンピュータに覚え込ませれば、ベテランの人材に給料を払うよりも安く、正確な仕事をこなせる時代です。物流倉庫の仕分けも、自動倉庫の登場で、無人でこなせる時代です。そんな時代に、自分だけにしかできない仕事をどれだけの人ができるようになるか、考えると不安になります。世の中が経済効果とか、生産性とか、成長とかにこだわっていて、人間は本当に幸せになるのかどうか。今のままでは未来はかすんで見えなくなっていきそうです。

 

収入が安定して、自由な時間が増えたらなにをする?

では、安定的な収入があり、残業がなくなり自由な時間ができたとしたら、あなたは何をしますか。趣味もいいと思います。やりたかったことに取り組むというのもいいですね。なぜなら、人生は仕事ばかりではないと思うからです。会社に所属して、生産して、収入を得るという活動にばかり人生の時間を注ぎ込んでいいのか、疑問に思いませんか。ゆっくり深呼吸をして、おいしいものを食べて、感動して、自分なりの充実した時間を過ごしてこそ、本当の自分の人生だと言えるのではないでしょうか。あるいは、子供を育てて、自立していくのを見届けるのが幸せと感じる人もいることでしょう。それは立派な仕事と言えると思います。でも、かつての高度成長期のような生活の安定が難しくなる時代に、どのような価値観を持って生きていけばいいのかを、子供たちに教えることができるか。わたしたちはそういう問いに答えを出さなければならなくなっているのです。

 

既存の価値観に合わせていることが、幸福につながるのだろうか?

今、必要なのは、既存の価値観を疑い、新しい価値観を組み立てることではないでしょうか。大企業に就職して、定年まで勤めあげることを良しとした価値観。与えられた仕事をこなしているだけで給料がもらえるという労働観。小中高大という学校で学ばなければ恥ずかしいと思う教育観。そういった様々な価値観を問い直して、人間の幸福とは何かを考え直す時期が来ているのではないでしょうか。「働き方改革」とは、そういう価値観の転換をともなって実現していくものではないかと思うのです。次回からは、私たちが今まで当たり前と信じていたことを問い直してみることにしましょう。

 

 

 

Posted by on 2017年3月31日 | No Comments »

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